第1265夜 【からだえん サーカスだん】

【からだえん サーカスだん】
福音館書店 かがくのとも 通巻534号 2013年9月1日発行
岩井真木 文
山村浩二 絵
画像

こういう濃度の絵は、あんまり見たことがなかったなと思いました。

くすんでいるというのでもなく、脱色しているというのでもない…
ただ単に色が薄いと言っていいものなのか…
あえて言うなら、目にやさしい、“低刺激”の色合いの絵なのです。

読めば読むほど、心地よさを感じます。

さて、“だいくん”と妹の“めいちゃん”が通う 「からだえん」は、ちょっとヘンテコな幼稚園です。

その日の「からだえん」はサーカス団。
先生たちがピエロになって、跳んだり跳ねたり体を動かし、みんなが楽しむ夢の世界へいざなってくれるというのです。

実は、サーカスといっても、特別な道具や装置を使うわけではありません。
サーカスの演目に見立てた動きを、「からだ」のみで行うのです。

例えば、綱渡りの綱は、なんとうつぶせになった先生。
空中ブランコは、先生が両足をつかんでヒュンヒュン回してくれます。

馬乗りにしても、高い高いにしても、一度は子どもにやってあげた動作ばかり。
自分の子どもだけでなく、かつて大人は、何らかの関わりのある子どもには、こういったスキンシップを積極的に行ったものです。

高校生だった私は、近所の幼児に「空中ブランコ」をやって、かなり喜ばれた記憶があります。
「もっかい !!!」
という、エンドレスかと思われるリクエストに応え、へろへろになるまでやりました。

今の大人(高校生も含む)もやっているのかな?

かなりの体力を(大人が)消耗しながらも、不思議な高揚感を味わえるのが、幼児との「からだ」を使った遊びです。
その気になれば、どこでもいつでも、「からだえん」を開園できる特権を大人は持っています。


岩井真木さんの絵本は、第1246夜でも紹介しています。
山村浩二さんの絵本は、第479夜、第1283夜、第1378夜、第1379夜、第1426夜でも紹介しています。

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