第998夜 【まるきのヤンコ】
【まるきのヤンコ】
福音館書店 こどものとも年中向き 通巻296号 2010年11月1日発行
スロバキアの昔話
洞野志保 再話・絵
スロバキアの昔話です。
昔、小川の岸に小さな家があって、夫婦が二人で住んでいました。
二人には子どもがいませんでした。
質素な部屋の中で、奥さんが糸をつむぎ、だんなさんが菩提樹の丸木をナイフで彫って小さな男の子を作っている絵が、物語の初めでズーンと印象に残ります。
丸木で作った男の子をゆりかごに乗せて揺らしながら、奥さんが歌を歌います。
3度歌うと、木の男の子はぴょ-んとゆりかごから飛び出してきます。
ヤンコの誕生です。
まさに、飛び出してくるのです、絵本から。
3Dみたいです。
この先も、魔女がヤンコを連れ去る場面や、高い木の上から地上を見下ろす場面などで、アングルの妙を目にすることになります。
すくすく成長したヤンコを、悪い魔女がさらっていきます。
日本の昔話の山姥を思い出します。
魔女がヤンコを料理する準備をしている間、(山姥で言うと、包丁を研いでいる間)、ヤンコは壁に穴を掘って逃げ出します。
森の中、魔女に追いかけられているヤンコに、山姥に追いかけられている小僧さんの姿が重なります。
逃げたヤンコが登った木を、魔女は3本の斧で切り倒そうとします。
木の上のヤンコは、大空を飛んでくる雁の群れに助けを求めますが、2度断られます。
3度目にやっと、年寄り雁の背に乗ることができ、無事に家に帰ることができました。
一枚一枚の絵に、行ったことはないけれども、スロバキアの空気を感じました。
【ターニャちゃんのスカート】
福音館書店 こどものとも年中向き 通巻315号 2012年6月1日発行
洞野志保 さく
髪の毛がなかなか伸びないターニャちゃんは、長い髪を風になびかせてお出かけすることにあこがれています。
ある日、タンスの中からスカートを引っ張り出し、頭にかぶってみると、まるで髪が長くなったように見えました。
ターニャちゃんは、鏡に映った自分を見てうっとり。
三輪車に乗ってさっそくお出かけです。
途中で会った犬や羊たちには、期待通りの反応をしてもらえずにがっかり。
でも、めんどりとひよこたちには、立派ですてきとほめられて、ターニャちゃんはすっかり嬉しくなります。
そして、めんどりたちにも、靴下やハンカチをかぶせてあげます。
ターニャちゃんを先頭に、めんどりとひよこたちのパレードです。
ターニャちゃんの嬉しそうなこと。
風がさらさら さらーんと吹いています。
私は自分の意志で very short にしていますが、髪の毛をフワッとかき上げたり、風になびかせることにあこがれないわけではありません。
実を言えば、ターニャちゃんのように、Tシャツをおでこで引っ掛けて髪の毛に見立て、ルンルンなんて悦に入ったことが何度もあります。
それも結構な年齢になってから。
それは、普段は奥深く眠っているのに、たま~に目覚める本能的な欲求を満たすような感覚でした。
(2012年11月 書き加え)
福音館書店 こどものとも年中向き 通巻296号 2010年11月1日発行
スロバキアの昔話
洞野志保 再話・絵
スロバキアの昔話です。
昔、小川の岸に小さな家があって、夫婦が二人で住んでいました。
二人には子どもがいませんでした。
質素な部屋の中で、奥さんが糸をつむぎ、だんなさんが菩提樹の丸木をナイフで彫って小さな男の子を作っている絵が、物語の初めでズーンと印象に残ります。
丸木で作った男の子をゆりかごに乗せて揺らしながら、奥さんが歌を歌います。
3度歌うと、木の男の子はぴょ-んとゆりかごから飛び出してきます。
ヤンコの誕生です。
まさに、飛び出してくるのです、絵本から。
3Dみたいです。
この先も、魔女がヤンコを連れ去る場面や、高い木の上から地上を見下ろす場面などで、アングルの妙を目にすることになります。
すくすく成長したヤンコを、悪い魔女がさらっていきます。
日本の昔話の山姥を思い出します。
魔女がヤンコを料理する準備をしている間、(山姥で言うと、包丁を研いでいる間)、ヤンコは壁に穴を掘って逃げ出します。
森の中、魔女に追いかけられているヤンコに、山姥に追いかけられている小僧さんの姿が重なります。
逃げたヤンコが登った木を、魔女は3本の斧で切り倒そうとします。
木の上のヤンコは、大空を飛んでくる雁の群れに助けを求めますが、2度断られます。
3度目にやっと、年寄り雁の背に乗ることができ、無事に家に帰ることができました。
一枚一枚の絵に、行ったことはないけれども、スロバキアの空気を感じました。
【ターニャちゃんのスカート】
福音館書店 こどものとも年中向き 通巻315号 2012年6月1日発行
洞野志保 さく
髪の毛がなかなか伸びないターニャちゃんは、長い髪を風になびかせてお出かけすることにあこがれています。
ある日、タンスの中からスカートを引っ張り出し、頭にかぶってみると、まるで髪が長くなったように見えました。
ターニャちゃんは、鏡に映った自分を見てうっとり。
三輪車に乗ってさっそくお出かけです。
途中で会った犬や羊たちには、期待通りの反応をしてもらえずにがっかり。
でも、めんどりとひよこたちには、立派ですてきとほめられて、ターニャちゃんはすっかり嬉しくなります。
そして、めんどりたちにも、靴下やハンカチをかぶせてあげます。
ターニャちゃんを先頭に、めんどりとひよこたちのパレードです。
ターニャちゃんの嬉しそうなこと。
風がさらさら さらーんと吹いています。
私は自分の意志で very short にしていますが、髪の毛をフワッとかき上げたり、風になびかせることにあこがれないわけではありません。
実を言えば、ターニャちゃんのように、Tシャツをおでこで引っ掛けて髪の毛に見立て、ルンルンなんて悦に入ったことが何度もあります。
それも結構な年齢になってから。
それは、普段は奥深く眠っているのに、たま~に目覚める本能的な欲求を満たすような感覚でした。
(2012年11月 書き加え)


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