第192夜 【サンタクロースのふくろのなか】
【サンタクロースの ふくろのなか】
童話屋 2006年10月24日発行
安野光雅
安野光雅ワールドに引き込まれることに、至福を感じます。
いわゆる大人の方、自分のためのクリスマスプレゼントにどうぞ。
未完成、というより、描き始めたばかりの絵があります。
普通の絵ではありません。 安野氏ですから。
「何でもいいから、まず好きなものを描きました。
すると川があれば橋がかかるように、
ひとりでに、絵のお話ができていくのでした。」
“サンタクロースのふくろのなか”をのぞくということは、この絵本では、天才、つまり安野氏の頭の中をのぞくということであります。
うっすらとえんぴつで描かれた下絵、そして、ほんの一部しか着色されていない絵、それが、ある計算(あるいは本能)に基づいて、次第に形や色を明確にしていき、描き加えられ、やがて凡人には思いも寄らないドラマを含んだ絵として完成するのです。
それぞれのパート、それぞれの方向で、ある程度つながりのある絵が描かれているうちは、「ほぉ~」という感じで見ているのですが、野菜がぶら下がっている棒が、次の瞬間にはみごとなクリスマスツリーになっているのには、やっぱりヤラレます。
なぜ、蛇踊りのヘビの下にエビが? メロンが?
いやいや、なぜ?なんて考えてはいけないのでした。
とにかく、隙間があったら何かを描く、思いついたものを。
理由とか、脈絡とか、そんなものはたぶんないのです。
それなのに、完成してみると、この緻密に計算されたようなモノの配置はどうでしょう。
この人と同じ時代に生きられて、光栄です。 そんな気持ちになります。
童話屋 2006年10月24日発行
安野光雅
安野光雅ワールドに引き込まれることに、至福を感じます。
いわゆる大人の方、自分のためのクリスマスプレゼントにどうぞ。
未完成、というより、描き始めたばかりの絵があります。
普通の絵ではありません。 安野氏ですから。
「何でもいいから、まず好きなものを描きました。
すると川があれば橋がかかるように、
ひとりでに、絵のお話ができていくのでした。」
“サンタクロースのふくろのなか”をのぞくということは、この絵本では、天才、つまり安野氏の頭の中をのぞくということであります。
うっすらとえんぴつで描かれた下絵、そして、ほんの一部しか着色されていない絵、それが、ある計算(あるいは本能)に基づいて、次第に形や色を明確にしていき、描き加えられ、やがて凡人には思いも寄らないドラマを含んだ絵として完成するのです。
それぞれのパート、それぞれの方向で、ある程度つながりのある絵が描かれているうちは、「ほぉ~」という感じで見ているのですが、野菜がぶら下がっている棒が、次の瞬間にはみごとなクリスマスツリーになっているのには、やっぱりヤラレます。
なぜ、蛇踊りのヘビの下にエビが? メロンが?
いやいや、なぜ?なんて考えてはいけないのでした。
とにかく、隙間があったら何かを描く、思いついたものを。
理由とか、脈絡とか、そんなものはたぶんないのです。
それなのに、完成してみると、この緻密に計算されたようなモノの配置はどうでしょう。
この人と同じ時代に生きられて、光栄です。 そんな気持ちになります。

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