第1667夜 【ことばのべんきょう】

【ことばのべんきょう】
くまちゃんのいちねん
福音館書店 1971年8月発行
かこ・さとし
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ことば図鑑です。
小さいけれど、ズシッとくる存在感です。

身近な、そして、残していくに値することばを、
季節の移ろいと共にわかりやすく絵で伝える…
大人だって、何度もめくって読み返したくなります。

加古里子さんの絵本に共通することではありますが、
絵本の隅々に、〝愛情”、〝親切心”、〝使命感”のようなものを強く感じます。

1971年発行ですから、ちょうど50年前ということになります。
それが驚きです。
すでに死語になって使われていない、ということばがほとんどありません。

加古さんに選ばれたことばたちは、
流行に左右されたりしない日本語なのでしょう。

「時代」を感じることばとしては、「うばぐるま」があります。
今はほとんどの人が、「ベビーカー」と呼ぶでしょうが、
私の年代では「乳母車」はまだ現役感があります。

逆に、今「寝袋」と呼んでいるものが、
絵本では「スリーピングバッグ」と紹介されています。

面白いのは、「ピストル」がなぜか二回登場していることです。
一回目は、二月節分の日のシーンで、どろぼう(←この表記はない)が
豆をぶつけられて思わず手からぽとりと落としています。
(ちなみにもう一人の泥棒は、「でばぼうちょう」を持っています。)

二回目は、十一月運動会のページで、かけっこのスターターが手にしています。

運動会のピストルはいいとして、節分に居合わせた泥棒の手にピストルというのは、正直言って物騒です。
でも、なんだか加古さんの〝少年”の部分を見るような気がします。
男の子って、刀(木刀)やピストルに惹かれますよね。

動物たちのほほえましい絵を見ながら、
季節の動きと共に改めて「ことば」を〝勉強”し、
薄れかけていた季節感を思い起こしました。


かこさとし(加古里子)さんの絵本は、第11夜、第46夜、第610夜、
第1132夜、第1238夜でも紹介しています。















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