第1652夜 【リュックしょって ピクニック】

【リュックしょって ピクニック】
福音館書店 こどものとも年中向き 通巻386号 2018年5月1日発行
こさか まさみ さく
こやま ともこ え
ryukku shotte picnic.jpg
やっぱり版画の絵本ていいなと思わせてくれる絵本です。

四匹の動物のデザイン、それぞれが背負うリュックの色、お弁当の中身、
どれもステキです。
版画の味わいと柔らかいストーリーがぴったりマッチしています。

クマとキツネとウサギとネズミが、ピクニックに行くことにしました。
めざすはお山のてっぺんです。
4匹はお弁当を詰めたリュックをしょって、元気に登り始めます。

ところが、途中でクマが疲れて座り込んでしまいます。

そこで他の3匹はどうしたかというと、
「しょうがないなあ、お山のてっぺんはまだまだだけど、
 ここで お弁当にしよう」
と、お弁当を食べることにします。

なんだかホッとして、もう、この絵本が好きになっていました。

見開きいっぱいに描かれた4匹のお弁当が、
どれもそれらしくてほほえましいです。
クマのお弁当にははちみつ、
キツネのお弁当にはお稲荷さん、
ウサギのお弁当にはにんじん、
ネズミのお弁当にはチーズがちゃんと入っています。
その他にもたくさん…。

お弁当を食べ終わると、クマは昼寝を始めてしまいます。
3匹はというと、クマに腹を立てるでもなく、
まして置いていくわけでもなく、
「クマさんが 起きるまで、遊んでいよう」と、
鬼ごっこやかくれんぼをし始めます。

なんておおらか、と言うか、寛容。

かくれんぼをしているうちに、
疲れてしまったネズミがウサギのリュックに潜り込み、眠ってしまいます。

同じく疲れたウサギは、自分のリュックをしょったまま、
キツネのリュックに潜り込むと、眠ってしまいます。

かくれんぼの鬼だったキツネも、2匹を探し疲れて、
自分のリュックをしょったままクマのリュックに潜り込んでしまいます。

眼を覚ましたクマは、自分が置いていかれたと思い、
慌ててリュックを背負うと、お山のてっぺん目指して急ぎます。

ところが、お山のてっぺんに3匹の姿はありません。
みんなは帰ってしまったのかとがっかりしたクマが、
リュックを下ろしてヘタヘタと座り込むと、リュックがモゾモゾと動いて、
中から次々にキツネ、ウサギ、ネズミが出てきました。

「なあんだ、みんな そんなところに いたのかあ」
クマは驚いただけで、怒ったりしません。
みんなも、エヘヘと笑っただけです。

なんか、いいですねえ。

それから4匹は追いかけっこをして遊びました。

裏表紙には、並んで地面に寝ころび、空を見上げている4匹の姿があります。
きっと、何にもしゃべらず、ただ一緒に寝ころんでいるだけなんだろうな…。

こういうの、いいなあと、また思いました。


小坂まさみさんの絵本は、第138夜、第145夜、第1441夜でも紹介しています。










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