第1639夜 【はいくのえほん】

【はいくのえほん】
A PICTURE BOOK OF HAIKU
足立美術館 2011年5月10日発行
鈴木寿雄 画
福田陸太郎 訳
haikunoehon.jpg
学生時代、俳句の英訳についてゼミで研修したことがありました。
「セミ」などの昆虫に対する欧米とのイメージの違いも、その時に知りました。

海外の人たちが作った俳句も、その時にいくつか読みました。
子どもが作ったもので、印象に残っているのがこれです。
Buzz buzz buzz  buzz buzz buzz buzz   buzz buzz buzz
(ブンブンブン ブンブンブンブン ブンブンブン)
五・七・五の音を守っています。
(忘れようとしても忘れられない一句です。)

さて、俳句に絵が添えられているというのは見たことがあったでしょうが、俳句の描いている情景をすっかり一枚の絵で表しているものを見るのは初めてかもしれません。

どの絵も最初から俳句とセットだったように、しっくりきます。
絵のおかげで、俳句の情景が近いものに感じられます。

添えられている英語訳が、理解を助けることもあります。

「なのはなの とっぱづれなり ふぢのやま」 一茶
A field of rape blossoms
at the verge suddenly rises
the peak of Mt. Fuji.

もしかしたら子どものために作られた絵本かもしれませんが、
子どもたちだけが読むのではもったいなさすぎます。
大人も、というより、大人こそ(海外の方も含めて)、
絵を介して俳句の情景の中に入り、
その空間にしばし身を置くのもいいのではないでしょうか。

今ではもう、現実には見られない光景もあるかもしれません。
「ゆきとけて むらいっぱいの こどもかな」 一茶
Snow has melted
the village seems
full of children.
















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