第1635夜 【ネズの木通りの がらくたさわぎ】

【ネズの木通りの がらくたさわぎ】
童話館出版 1998年12月10日発行
作 リリアン・ムーア
絵 アーノルド・ローベル
訳 山下明生
nezunokido-rino garakutasawagi.jpg
七つのお話が入っている絵本です。
どのお話も、自然と顔がほころぶような内容です。

中でも、本のタイトルになっているお話は、
こんなことが本当にあったらなぁと心から思うようなお話です。

ある日の新聞に載っていました。
「おたくに、がらくたは ありませんか?
家の中を さがしてみましょう。
いまこそ、きれいにするときです!」

これがご近所に伝わって、どの家も臨時大掃除が始まります。
家じゅうを探しては、がらくたを見つけ、家の前に運び出します。
たちまち、ネズの木通りのどの家の前にも、がらくたの山ができました。

ベニーのお父さんが、がらくた屋さんに、でっかいトラックを依頼します。

ところが、ネズの木通りを歩く人たちが、掘り出し物を物色しないで通り過ぎるのは無理でした。

自分のほしかったものを、他の家のがらくたの中に見つけ、それぞれ嬉しそうに引き取っていくのです。
がらくたたちは、まあ見事に引き取られていきました。
一つだけ、引き取り手のなかった大きすぎる揺り椅子を残して。

ベニーのお父さんが、断りの連絡を忘れたので、がらくた屋さんがでっかいトラックでやってきました。
でっかいトラックから降りてきたのは、でっかい男の人でした。
男の人は、一つだけ置いてある揺り椅子を見て、
「やっと あったぞ!」と嬉しそうに言いました。
男の人は、でっかい椅子を探していたのです。

男の人が椅子をトラックに乗せて出ていくと、
ネズの木通りのがらくたは、すっかりきれいに片付きました。

誰かの不用品は、誰かの必要品かもしれませんよね。
「ウチ、断捨離しました!」というテレビ番組をよく見ます。
最初は難航しても、そのうちどんどん捨てていく…
というのが定番の流れですが、
『それ、ゴミとして捨てるんじゃなくて、再利用できる方法探せませんかね』
と、いつも思います。
まぁ、そんなだから自分は断捨離に向かないのでしょう。

それはさておき、他の六話もほのぼのとして、
決して子どものためだけのお話ではありません。
いや、大人こそこういうお話で心を温めたほうがいいのかもしれません。
試しにどうぞ、と自信をもって言いたい絵本です。

アーノルド・ローベルの絵本は、第71夜、第73夜、第111~113夜、第1117夜、
第1211夜、第1215夜でも紹介しています。













ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント