第1633夜 【ない!】

【ない!】
福音館書店 ちいさなかがくのとも 通巻210号 2019年9月1日発行
名久井直子 さく
井上佐由紀 しゃしん
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お皿の上の、たわわなブドウ(たぶんシャインマスカット)
食べ終わったら、
「ない!」

段ボール箱の中にいたネコが
どこかへ行ったか、
「いない!」

ある→ない
いる→いない
を、before-after の写真で見せてくれます。

折り込み付録の「作者のことば」にフムフムとなりました。
「ここにはなんにもないね」と言っているときには、
脳内に「ある」方の想像が広がっているような気がします。


確かに、「ある、あった」があって、「ない」を感じるわけですものね。

さらに、この文章にも共感しました。
「ない」ってさみしいこともあるけれど、なくなるまでは
楽しいこともあるなと思いました。
 生活の中で気づかないうちに、「ない」を作り出していることも、たくさんありそうです。

 「ある」を楽しんだあとに、「ない」も楽しんでもらえたら~


私にとって身近な「ある」と「ない」は、はがきです。
買ったり作ったりして、引き出しにぎっしり「ある」はがき。

以前は本気で、「ない!」にしようと思って書いていましたが、
今は、「ない」に近づけつつ「ある」を楽しむ境地に至っています。

食材も、「ある」→「ない」の代表ですが、
冷蔵庫やストックの棚にたくさん「ある」の食材を、
完全に「ない!」にする前に、また買ってしまう傾向があります。

「ない!」を作り出すのは意外と難しい・・・


「ない!」で驚いた一番の記憶は、
ある日の給食の時間、一人の生徒が興奮した様子で私に手渡した牛乳のパックです。
なんと、中身が「ない」状態で密封されていたのです。
てのひらに乗せた時の、あるべき重さが「ない」頼りなさ―
(もちろん、誰かが飲んだからではありません。完全に未開封でした。)

牛乳を配る係のその生徒は、はるばる隣のクラスからやってきたのでした。
「先生なら絶対おもしろがると思って!」

『ありがとう!その通りです。おかしなものが大好物であること、よく知ってました!』

中身の「ない!」牛乳パックは、今も我が家に保存してあります。
いろんな意味の宝物として。


名久井直子さんと井上佐由紀さんの絵本は、第1562夜でも紹介しています。














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