第1577夜 【ムニャムニャゆきのバス】

【ムニャムニャゆきのバス】
ほるぷ出版 1991年9月30日発行
長 新太
画像

元気の出る色というのがあります。
活動的なイメージの色。
オレンジは間違いなくそういう色です。

しかもこの絵本のように、惜しげなくというのか、隙間なくというのか、ためらいなくというのか、とにかく『どうだっ!』と言わんばかりに塗られたオレンジ色の空間をずっと見せられると、休火山も活火山に戻っちゃおうかしらという気になるでしょう。

色で元気を注入してもらうだけではありません。
はるか彼方からやってきた「ムニャムニャ行き」のバスが、次々とヘンテコな乗客を降ろしながらひたすら進んでいくものですから、こちらもとどまってはいられない気分になるのです。

そのヘンテコな乗客たちというのが、ちょっとやそっとで思いつくような方々ではありません。
バスよりも大きいんじゃないかという海のさかな (←こちらもオレンジ色)。
どうやって乗ったのかも分からない巨大な三角定規。
ゴロゴロとトマト。
ズボンだけが降りてきたと思ったら、なんと徳川家康である。

まだまだすごい。
目玉焼きかと思えば、バスの中からバス (バスの出産?)。
透明人間にはまいりましたね。

あ~、やっぱり長新太さんはナンセンスの王様です。

発行日からいって、この絵本を描かれたときはすでに六十歳をとっくに過ぎておられたと察します。
ははぁ~ってひれ伏してしまいそう。

字(活字)がすごく大きいのがありがたいのですが、自分の書く字が年々大きくなることを思うと、年をとったからこその現象だったのかしら…なぁんて。

さて、栄養ドリンク的絵本を読んだことですし、自分も、ムニャムニャ言いながらトロトロ進んでいこうと思います。
愉快な乗客が思いもよらず自分の中に居るのかもしれませんし。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック