第1575夜 【まちでくらすとり すずめ】

【まちでくらすとり すずめ】
福音館書店 かがくのとも 通巻589号 2018年4月1日発行
三上 修 ぶん
長島 充 え
画像

すずめは小さくてかわいらしい鳥ではありますが、農家にとっては厄介な鳥です。

私のこれまでの〝むなしい体験”のトップにあり続けるのが、小学生の時の〝すずめぼい(すずめおい)”です。
田んぼの真ん中に立てた杭にぶら下がった一斗缶を、ただひたすら棒でガンガン叩き、すずめを追っ払うのです。
すずめは一時逃げますが、またすぐにやってきます、稲穂を食べるために。

学校から帰って、父に有無を言わさずすずめおいを命じられた時の悲しかったこと。
友だちが遊んでいる横を通って、一人田んぼへと向かいました。
今思い出しても切なくなります。

あまりにもイヤだったので、学校の作文にすずめおいのことを書いてしまったのですが、何かのきっかけで母がそれを読み、ずっと年をとってから、「かわいそうだったねぇ」と言われました。

その頃の自分に、今の百分の一くらいでもいいから、パレアナ的発想ができていたらなぁと思います。
あるいは、せっかくだから思いっきりすずめを観察すればよかったのに…。
まぁそれはちょっと酷な回想です。

行きつけの精米所に行くと、その小さな建物の入り口付近に、よくすずめが集まっています。
『おこぼれがあるってちゃんとわかってるんだな。 生きるのに一生懸命なんだよね。』
と、大人になった今では好意的に見ることができます。

そういえば先日、初めて Disney Sea へ行きましたら、地面で何かをついばんでいるすずめを結構見かけました。
人間にとってはちょっとばかり非日常的な場所でも、すずめには関係ないのね、となんだか顔がほころびました。

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