第1182夜 【はじまりの日】

【はじまりの日】
岩崎書店 2010年3月発行
ボブ・ディラン 作
ポール・ロジャース 絵
アーサー・ビナード 訳
画像

フォークソングの神様で、「風に吹かれて」を作った人、それが私にとってのボブ・ディランのイメージでしたが、
"We are the world" の映像を見てからは、神様よりは近い存在に感じるようになりました。
"We are the world" の映像は、おそらく百回以上見たでしょう。
クインシー・ジョーンズに、「こんな風に歌ってくれ」と言われると、すぐにそれを受け入れて歌うと、
「こんな風でいいのかい?」
とヘッドホンをはずす彼に、神様でもスターでもなく、「素の人」としての純粋さ、大きさを感じました。

この本は、「Forever Young」を「はじまりの日」と訳したアーサー・ビナード氏に関心があって買いました。
読んでみると、ボブ・ディランの歌はもちろん、ポール・ロジャースの絵にも魅力を感じ、思いがけない贈り物を受け取った感じです。

特に、ポール・ロジャース氏の「この本の絵について」(ILLUSTRATOR'S NOTES)は面白かった。
というより、これがなかったら、この本をちゃんと楽しむことはできなかったかもしれません。
もとの歌詞があるおかげで、改めてアーサー・ビナード氏の名訳にもうなりましたし。

余計な抵抗のない空気、澄んでいる心、とらわれない思考、静かなる使命感…
誰にでも手に入れられるようでいて、実は難しい。
やっぱりボブ・ディランは神様なのかもしれません。


カバーに印刷してあるコメントから
「ぼくはひとりアリゾナ州に行って、そこで息子のことを思いながら『フォーエバー・ヤング』という歌をつくった。
べつに作詞作曲をやろうと意気込んだわけじゃなく、自然にうかんできて、そのままできあがった。
なるべく感傷的にならないようにと、ちょっと努力しただけだ」


絵本の最初に書いてある、ボブ・ディランからの(私たちへの?)メッセージ
DIG YOURSELF

「ひとりをたのしめ」

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