第1117夜 【しりたがりやの こぶたくん】

【しりたがりやの こぶたくん】
童話館出版 1995年11月10日発行
さく ジーン・バン・ルーワン
え アーノルド・ローベル
やく 三木 卓
画像

音読しているうちに、これはもう、父さん、母さん、おばあちゃんのための絵本ではなかろうかと思えてきました。
【ひとりでいたいの】に共感するお母さんは、きっとたくさんいるでしょう。
【ききたいこと】のようなやりとりを、子どもとしてみたいお父さんも。

大きな事件などありません。
こぶたのオリバーくんと、その家族の日常です。
文のほとんどが会話です。
しかも、その中にたくさんの呼びかけが含まれます。

「とうさん」と こぶたくん。
あるいは、
「かあさん」と こぶたくん。

くり返しこのフレーズを読んでいるうちに、時間がゆっくり流れていくように感じます。
なぜなら、これらの呼びかけに、とうさんもかあさんも、
「なあに、こぶたくん」
とやさしく答えるからです。

次から次へと繰り出されるこぶたくんの質問に、とうさんもかあさんもおばあちゃんも、短くだけれど丁寧に答えます。
「うるさい!」なんて、絶対に言いません。

現実の子育ての中では、“それどころではない”状況がしばしば起きます。
でも、本当ならこの絵本のとうさん、かあさん、おばあちゃんのようでありたいのです。
絵本を読んでいる間だけでも、理想の自分になれているようで、なんだか心地よくなります。
そして、完璧にとはいかないまでも、子どもの投げかけることばに、精一杯応じようという気持ちになるのです。

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