第1130夜 【ダンデライオン】
【ダンデライオン】
福音館書店 2005年2月25日発行
ドン・フリーマン さく
アーサー・ビナード やく
髪をカールし、しゃれたジャケットを着て、帽子にステッキ、見事に大変身を遂げたダンデライオン(表紙)は、キリンのジェニファーさんのティーパーティーに出かけますが、
「どなたか ぞんじません」
と、ドアを閉められ追い返されます。
ガックリきて、途方にくれたダンデライオンが、道を行ったり来たりしていると、空が曇り、強い風が吹いてきます。新しい帽子は飛ばされ、ステッキも落としてしまいました。
そこへ雨も降ってきて、髪は濡れてすっかりカールは取れてしまいます。
濡れたジャケットは脱ぎました。
再び太陽の光が降り注いできた時には、すっかり元の様子、つまりいつものダンデライオンになっていました。
ふと見ると、階段の下にタンポポが三つ咲いています。
それを摘むと、ダンデライオンはもう一度、ジェニファーさんのドアのベルを鳴らしてみました。
現れたジェニファーさんは、快くダンデライオンを招き入れます。
パーティに来ていたみんなが、ダンデライオンを歓迎しました。
ジェニファーさんが、さっき、おめかししたおかしなライオンが間違えて来たのだと言うので、ダンデライオンは、それは自分だったと白状します。
ジェニファーさんは失礼を詫びますが、ダンデライオンにはわかっていました。
「にどと だてライオンなんかに なろうと おもいません。
ありのままの ぼくが ほんとうの ぼくだからね」
ちょうど昨日、久しぶりに映画「ブリジッド・ジョーンズの日記」を見たところでした。
ミスター・ダーシーがブリジッドに言います。
「ありのままの君が好きだ」
“ありのまま”というのは実は難しいのではないかと思います。
これが私のありのままだから、と開き直ってしまうと、欠点はそのまま放置しておくということにもなりかねません。
磨いている途中です、という“ありのまま”がいいのではないでしょうか。
もちろん、外見だけで見栄をはろうというのは論外で。
福音館書店 2005年2月25日発行
ドン・フリーマン さく
アーサー・ビナード やく
髪をカールし、しゃれたジャケットを着て、帽子にステッキ、見事に大変身を遂げたダンデライオン(表紙)は、キリンのジェニファーさんのティーパーティーに出かけますが、
「どなたか ぞんじません」
と、ドアを閉められ追い返されます。
ガックリきて、途方にくれたダンデライオンが、道を行ったり来たりしていると、空が曇り、強い風が吹いてきます。新しい帽子は飛ばされ、ステッキも落としてしまいました。
そこへ雨も降ってきて、髪は濡れてすっかりカールは取れてしまいます。
濡れたジャケットは脱ぎました。
再び太陽の光が降り注いできた時には、すっかり元の様子、つまりいつものダンデライオンになっていました。
ふと見ると、階段の下にタンポポが三つ咲いています。
それを摘むと、ダンデライオンはもう一度、ジェニファーさんのドアのベルを鳴らしてみました。
現れたジェニファーさんは、快くダンデライオンを招き入れます。
パーティに来ていたみんなが、ダンデライオンを歓迎しました。
ジェニファーさんが、さっき、おめかししたおかしなライオンが間違えて来たのだと言うので、ダンデライオンは、それは自分だったと白状します。
ジェニファーさんは失礼を詫びますが、ダンデライオンにはわかっていました。
「にどと だてライオンなんかに なろうと おもいません。
ありのままの ぼくが ほんとうの ぼくだからね」
ちょうど昨日、久しぶりに映画「ブリジッド・ジョーンズの日記」を見たところでした。
ミスター・ダーシーがブリジッドに言います。
「ありのままの君が好きだ」
“ありのまま”というのは実は難しいのではないかと思います。
これが私のありのままだから、と開き直ってしまうと、欠点はそのまま放置しておくということにもなりかねません。
磨いている途中です、という“ありのまま”がいいのではないでしょうか。
もちろん、外見だけで見栄をはろうというのは論外で。
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