第1084夜 【はぐ】

【はぐ】
福音館書店 こどものとも年少版 通巻416号 2011年11月1日発行
佐々木マキ
画像

ハグをしたことがない人は、体験してみるべきです。
これだけ人との距離を縮めると、明らかに関係が変わります。
そして、自分も変わります。

別に恋愛関係の人とでなくていいのです。
例えば、仕事上の付き合いの人が、転勤かなんかで職場を去るとします。
「お世話になりました。
これからも体に気をつけて頑張ってくださいね。」
なんてお決まりのせりふを言う間があったら、ハグしてみることです。
自分自身がその人との別れを結構残念に思っているのね、なんてことに気付いたりします。

そうは言っても、元々日本の風習にはなかったことなので、やるとなると少しばかり勇気が要ります。
『なに西洋かぶれ(←古い!)してんだよ』と思われはしまいかと気になったり、相手がいやがったらどうしようかと怖気づいたりしますからね。
まずは、一度トライです。
で、一度やると、二度目からは壁が低くなります。

この絵本の表紙を見ればわかります。
ハグをしているときの表情は、まさしく癒されている人間(ブタ)そのものです。

絵本の中では、シマウマとラクダ、ペンギンとワニ、おじさんとタコ、そして表紙の女の子"きのこ”とブタが、しっかりはぐしています。
「あえて よかったー」

カタカナの「ハグ」よりひらがなの「はぐ」の方が、和らぐ感じで、これならシャイな日本人でもできそうだなあと思っていたら、折り込み付録で佐々木マキ氏が書いていました。

   私は「ハグ」をテーマにしたものを作ってみようと思いたち、アイデア帳に「はぐ」と書いた。
   「ハグ」より「はぐ」と表記したほうが、二つの体が密着することで、両者の間にあった空気が、
   ぱふっと四散する感じがすると思ったからです。

なるほど。

場所が、かもめと、遠くを行く船のほかには誰もいない、静かな海辺というところがいいですね。
みんながはぐしている向こうに、お日様が沈んでいく風景を見ていたら、ザザーッと穏やかな波の音が聞こえたような気がしました。

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