第883夜 【るるさんのおかいもの】
【るるさんのおかいもの】
福音館書店 こどものとも年中向き 通巻192号 2002年3月1日発行
おくだともこ 作
齊藤木綿子 絵
「あるところに おばあさんと おばあさんと おばあさんと おばあさんが すんでいました。」
これがお話の最初です。
『えっ?』って思いますよね。
そして、『なんだかおもしろそう』と思いますよね。
おくだともこさんが、二人の娘さんたちへの寝物語にお話した話が元になっているとのこと。
どうりで随所にお母さんのやさしさを感じます。
四人のおばあさんには、それぞれ得意なことがあります。
“ななさん”はお料理、“ねねさん”はお掃除、“りりさん”はお裁縫、“るるさん”は・・・
“りりさん”が、「ハウルの動く城」の荒地の魔女がただのおばあさんになった顔にそっくりで驚きました。
そういえば、齊藤木綿子さんの絵は、宮崎ワールドに通じるものがあります。
ある気持ちのいい朝、それぞれのおばあさんたちは、自分の好きなこと日和だと喜びます。
ジャム作りに大掃除、そして裁縫。
もう一人のおばあさんの“るるさん”は何をするのかと聞かれて、「散歩」と答えます。
すると、三人は“るるさん”に、ハチミツ、石鹸水、布を買ってきてくれるように頼みます。
街で無事に買い物を済ませた“るるさん”は、帰り道、焼きたてのパンのにおいに誘われ、ネズミのパン屋さんに立ち寄ります。
本日開店のパン屋さんでは、四匹のネズミが忙しくパン作りをしていました。
ところが途中で砂糖はなくなるし、店は汚れているし、パンを並べるテーブルは古びているしと、問題続出です。
そこで“るるさん”は、頼まれて買ってきたばかりのハチミツと石鹸水と布を、惜しみなく提供します。
きれいな店の、ステキなテーブルかけの上には、おいしそうなパンが並び、ネズミたちは大喜び。
回転と同時に、行列を作って待っていたお客さんが押し寄せ、あっという間に売り切れになりました。
お店に並んだパンの絵を見て、おいしそう!と思ったら、そうです、今日はこれからパンを食べに行くのでした。
昨日は私たちの結婚記念日でした。
パンが食べ放題のレストランから、結婚記念日ディナーのはがきが届いていて、昨日は都合が悪かった子どもたちが今夜に予約を入れてくれたのです。
焼きたての柔らかいパンをウエイトレスさんが持ってきてくれて、食べたいものを給仕してもらいます。
いろいろなパンを目にすると、嬉しくなって、いつもついつい食べ過ぎてしまいます。
多分今日もそうでしょう。
いつになったら目標の体重に近づけるのやら・・・。
さて、頼まれた品物を持ち帰ることができなかった“るるさん”でしたが、ネズミたちが焼いたおいしいパンをお土産に持ち帰ったので、三人のおばあさんたちは大喜び。
さっそくお茶になりました。
“るるさん”はというと、疲れてしまったのでしょう、ソファに座って天を仰ぎ、気持ちよさそうに眠ってしまいました。
はだしの足が床から浮いているのがカワイイです。
裏表紙、昼寝から起きて、遅れて一人でアザミパンを食べようとしている“るるさん”の笑顔、こちらにも伝染します。
おばあさんの四人暮らし・・・楽しそうですね。
おじいさんではこうはいかないでしょう。
福音館書店 こどものとも年中向き 通巻192号 2002年3月1日発行
おくだともこ 作
齊藤木綿子 絵
「あるところに おばあさんと おばあさんと おばあさんと おばあさんが すんでいました。」
これがお話の最初です。
『えっ?』って思いますよね。
そして、『なんだかおもしろそう』と思いますよね。
おくだともこさんが、二人の娘さんたちへの寝物語にお話した話が元になっているとのこと。
どうりで随所にお母さんのやさしさを感じます。
四人のおばあさんには、それぞれ得意なことがあります。
“ななさん”はお料理、“ねねさん”はお掃除、“りりさん”はお裁縫、“るるさん”は・・・
“りりさん”が、「ハウルの動く城」の荒地の魔女がただのおばあさんになった顔にそっくりで驚きました。
そういえば、齊藤木綿子さんの絵は、宮崎ワールドに通じるものがあります。
ある気持ちのいい朝、それぞれのおばあさんたちは、自分の好きなこと日和だと喜びます。
ジャム作りに大掃除、そして裁縫。
もう一人のおばあさんの“るるさん”は何をするのかと聞かれて、「散歩」と答えます。
すると、三人は“るるさん”に、ハチミツ、石鹸水、布を買ってきてくれるように頼みます。
街で無事に買い物を済ませた“るるさん”は、帰り道、焼きたてのパンのにおいに誘われ、ネズミのパン屋さんに立ち寄ります。
本日開店のパン屋さんでは、四匹のネズミが忙しくパン作りをしていました。
ところが途中で砂糖はなくなるし、店は汚れているし、パンを並べるテーブルは古びているしと、問題続出です。
そこで“るるさん”は、頼まれて買ってきたばかりのハチミツと石鹸水と布を、惜しみなく提供します。
きれいな店の、ステキなテーブルかけの上には、おいしそうなパンが並び、ネズミたちは大喜び。
回転と同時に、行列を作って待っていたお客さんが押し寄せ、あっという間に売り切れになりました。
お店に並んだパンの絵を見て、おいしそう!と思ったら、そうです、今日はこれからパンを食べに行くのでした。
昨日は私たちの結婚記念日でした。
パンが食べ放題のレストランから、結婚記念日ディナーのはがきが届いていて、昨日は都合が悪かった子どもたちが今夜に予約を入れてくれたのです。
焼きたての柔らかいパンをウエイトレスさんが持ってきてくれて、食べたいものを給仕してもらいます。
いろいろなパンを目にすると、嬉しくなって、いつもついつい食べ過ぎてしまいます。
多分今日もそうでしょう。
いつになったら目標の体重に近づけるのやら・・・。
さて、頼まれた品物を持ち帰ることができなかった“るるさん”でしたが、ネズミたちが焼いたおいしいパンをお土産に持ち帰ったので、三人のおばあさんたちは大喜び。
さっそくお茶になりました。
“るるさん”はというと、疲れてしまったのでしょう、ソファに座って天を仰ぎ、気持ちよさそうに眠ってしまいました。
はだしの足が床から浮いているのがカワイイです。
裏表紙、昼寝から起きて、遅れて一人でアザミパンを食べようとしている“るるさん”の笑顔、こちらにも伝染します。
おばあさんの四人暮らし・・・楽しそうですね。
おじいさんではこうはいかないでしょう。

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