第五十九夜 【アリガトウ サヨウナラ】

【アリガトウ サヨウナラ】
福音館書店 こどものとも年少版 通巻340号 2005年7月1日発行
高部晴市 さく
画像

この絵は描いたものなのか何なのか、と思っていたら、付録に解説がありました。
版画で、赤版、青版、緑版、茶色版・・・と一枚の絵で何版も別々に刷って重ねるという作業を経て出来上がったものとのこと。
解説にあるとおり、だからどこかに懐かしさの漂う(わら半紙をちょっと思い出させる)、温かさを感じるのでしょう。

荷台に大きなたい焼きを乗せてバイクを走らせている主人公。
頼まれれば、誰でも乗せてあげます。
ネコにクマにタヌキにカメ、最後はヘビまでも。

みんな遠慮なくたい焼きをガンガン食べて、降りる時に言います。
「アリガトウ サヨウナラ」

後ろの風景が、雨だろうが雷だろうが、草原だろうが南国だろうが、知ったこっちゃありません。
ただただバイクを走らせるのみ。
たい焼きを食べられちゃった後も、置き土産を身につけて、とっても幸せそう。
こういう妄想は身体に良さそう。


【ボクのヒコウキ】
福音館書店 こどものとも年少版 通巻455号 2015年2月1日発行
たかべ せいいち さく
画像

懐かしい紙の色。
そして、なつかしい男の子(?)。
どこかデビル大木さんを彷彿させます。

このたびは、空を行きます。
ロシア民話「てぶくろ」のごとく、さほど大きくはないヒコウキに、動物が次々に乗り込みます。

モグラにキツネはまだかわいいもの、三番目には川で漁をしていたクマが、生捕った魚(たぶん鮭)ごと加わり、最後はウシさん、それもホルスタインも!

ご機嫌な表情で飛んでいたヒコウキの表情が、その重さに、一気に憂鬱になります。
わかりやす~い。

おもくて おもくて もう とべません
みなさん みなさん おりてください


と言われても…
と思っていたら、なんとみなさんしっかりパラシュートを着用していました。

空を舞って下りてきた動物たちと、飛行場で無事再会。
They look happy!

今度はどんな乗り物に、いったい何を乗せるのでしょう。


馬糞紙という紙に版画で色をのせているということは、前回の折込付録の解説により知っていましたが、白いところは紙を薄く切り取って白地部分をつくっているということを今回知り、白地部分をじっくり見てみました。
意外とたくさんありました。
なるほど、細かい手作業がうかがわれました。
(2015年5月 書き加え)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック