絵本千夜一夜

アクセスカウンタ

zoom RSS 第1422夜 【おおきくなってね】

<<   作成日時 : 2017/07/27 13:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

【おおきなってね】
福音館書店 こどものとも年少版 通巻484号 2017年7月1日発行
ごんもり なつこ さく
画像

五十代最後の夏です。
以前にもまして、すっきりした物や事が好きになってきました。
一種の「老化」なのかもしれませんが、そうだとしてもこの変化は歓迎です。

この絵本は、「すっきり」のお手本です。

@小さな野菜の赤ちゃんが 
A大きく 大きく
➂大きくなるよ

と、キュウリ、ナス、ピーマン、スイカのそれぞれが、3つの成長レベルで描かれているだけのシンプルさです。

@の赤ちゃん野菜のページには、お母さんである「花」が、その近くに描かれています。
野菜の花たちは、主人公の座を惜しげなくもなく実に譲り、自身はとても控えめです。
この絵本の花たちにも愛情深さを感じます。

「おおきくなってね」というタイトルは、お母さん、すなわち花たちが発していることばでもあるのでしょう。

Aの、成長の途中の野菜がとても魅力的です。
不充分な大きさや、不完全な色に、むしろみずみずしいエネルギーを感じます。
初々しいけれど、弱弱しくはないのです。

周りの葉っぱも同様に、力強く成長しています。

人間も同じなのかもしれません。

➂で見事に大きくなった野菜の絵には、「重さ」を感じます。
野菜の重さは、成長の重さです。


実家が農家なので、これらの野菜のリアルを私は知っています。

収穫の際は、Aをしっかり見極めておかないと、➂;のタイミングを逃してしまいます。
朝にはAだと思って採らずにいると、夕方にはおばけキュウリや巨大ナスになっていることがままあるのです。
そんな時は、ちょうどよいタイミングに採ってやれなかったことで、野菜に申し訳ない気持ちになります。


野菜たちの成長はエネルギーに満ちています。
そして、その生き方は、土から栄養を吸い上げ、水と太陽の力を得て大きくなるという純粋でシンプルなものです。
野菜にまで人生を重ねてしまうのも、「老化」の一つでしょうか。
それもまた歓迎です。


ごんもりなつこさんの絵本は、第302夜でも紹介しています。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
第1422夜 【おおきくなってね】 絵本千夜一夜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる