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zoom RSS 第1403夜 【くさむらの かくれんぼ】

<<   作成日時 : 2016/06/04 19:24   >>

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【くさむらの かくれんぼ】
福音館書店 こどものとも年少版 通巻470号 2016年5月1日発行
今森光彦 さく
画像

けっこう前になりますが、【植物記】(福音館書店)の作者である埴沙萠さんが亡くなりました。
ブログを開いて、美しい写真と小気味よい文章に、毎日心を浄化してもらうことがもうできないなんて…。
あまりの喪失感に、信じまいとする自己防衛のような作用が今も自分の中で起きています。

そんな中、今度は冨田勲さんが亡くなり、心にひょうひょうと風が吹いています。

お二人は、私という人間を構成している細胞の中の、数少ない「質の良いと思われる部分」に、大きな影響を与えてくださった方たちです。

気づけば、井上ひさしさんも、白川静さんも、佐藤忠良さんも、高倉健さんも、まどみちおさんも、水木しげるさんもこの世になく、そういった方たちの存在分、何かが大きく欠けた世界で今暮らしているような気になります。

こういう方たちと同じ時代に生息できたことを、ずっと感謝してきました。
これからは、その感謝の気持ちの大きさに比例した喪失感を味わっていくことになるのでしょう。

安野光雅さん、外山滋比古さん、井上洋介さん、堀文子さん、どうかずーっと長生きしてください。


さて、五月は若冲展に酔いしれたりと、なかなかにいい時間を過ごしたのですが、六月に入ったとたんバイオリズムが下降、というか、人間不信に陥りそうなことがあり、バファリンのお世話になりながら数日を過ごしています。

こういう時は、深く読み込むよりは目が楽しめる絵本に手が伸びます。
我ながらいい選択をしました。

表紙の緑色を見ただけでも気持ちがスーッとして癒されますが、それが葉っぱだけではなく、かくれんぼをしている虫も一緒ということで、一層なごむのです。

植物も動物も、生き物に変わりはありませんが、やはり自由に動ける動物が“やんちゃさ”では勝ります。

葉っぱに隠れているのはバッタです。
細い葉っぱとバッタは瓜二つです。

葉っぱからステンドグラスののような翅が見えているのはトンボです。
よく見ると、葉っぱの葉脈と、トンボの翅の様子はよく似ています。

花びらの向こうにシルエットが見えるのはアリです。

葉っぱのふちからこちらを見ているカマキリは、「よく見つけたね」と言っているようです。
シルエットの脚が長〜いのが印象的です。

それにしても、よくこういう状況を写真に収められるものです。
今森さんは虫とコミュニケーションが取れるのかもしれません。
いや、やはり辛抱強く待たれるのに違いありません。
しかし、会話を交わしているというのは、あながち間違いではないかもしれないと、どうしても思えてしまうのです。
だって、絵本から虫のことばが聞こえてきますから。

【昆虫記】(福音館書店)の作者でもある今森さんにも、ずーっとずーっと長生きしていただきたいと心から思います。

*この時は、2月3日に井上洋介さんが亡くなっていたここを知りませんでした。
痛恨の極みです。(7月8日)

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