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zoom RSS 第1412夜 【白い犬とワルツを】

<<   作成日時 : 2016/06/18 21:26   >>

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【白い犬とワルツを】
ゆまに書房 2002年3月5日発行
原作 テリー・ケイ
文 三木 卓
絵 YUJI
画像

五十七年連れ添った妻に先立たれたサム・ピークに、ある日、白い犬が見えるようになります。

白いやせた犬は、窓の外からじっとサムの方を見ていました。
次の日も、その次の日も、犬はやってきます。

サムは、結婚して間もない頃に飼っていた白い犬のことを思い出しました。

近くに住む娘たちに話しても、そんな犬はいないと言います。
しかし、サムがある夜倒れた時に、娘も白い犬を目撃します。
白い犬のおかげで、サムが倒れているのを発見したのです。

しばらくすると、サムの一族のものはみんな白い犬を見るようになります。
でも、犬はいつも離れた所にいて、触れた者は誰もいません。

サムは同窓会に出席するために、ロングドライブの旅に出ます。
妻のコウラも参加したがっていた会でした。

娘婿に手入れしてもらったトラックに乗り、白い犬と一緒にサムは出発します。

その夜、サムは車の中で、母校の農場で、妻と散歩している夢をみます。
次の日、サムはどうしても来たかった川岸へやってきます。
そこはサムが妻に求婚した場所でした。

もっとはやく こなければいけなかった。
コウラとふたりで こなければいけなかった。
ああ コウラ。

白い犬も よろこんで 走りまわっていた。


それから七年、サム・ピークは亡くなります。
犬とは一緒に暮らしていましたが、命の終わりが近くなると、犬は駆け去り、戻ってきませんでした。

「白い犬、あれは 母さんだった」
末息子が言います。

そして、息子が次の日お墓に参ると、サムの墓にかわいい犬の足のあとが散っているのを見たのでした。


三木卓氏のあとがきから引用します。
「このものがたりは、愛について語っていますが、同時に孤独についても語っています。
このふたつはひとつで、主人公のサムの孤独の深さは、愛の深さでもあります。
白い犬は、その深さから現れるのです。」

絵は終始、サムの目にはこう見えていたであろうというような風景に思われます。

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